ドラスティックダンス'O'を応援して下さる方々からのメッセージと、ご紹介です。
蜷川 幸雄
(演出家/彩の国さいたま芸術劇場・シアターコクーン芸術監督)
前田清実が実験スタジオをつくり、ここを拠点にするのだという。
ヤレヤレ!キヨミ!!才能と人間性だけが,大勢のひとをひっぱてゆく条件だと ぼくはいつも思っています。その二つを清実がもっていて、みんなが清実と仕事を することを楽しみにしています。もちろんぼくもその一人です。
優れたダンサーを育てて,自分も若いダンサーに刺激を与えて,若い人たちから今度は強烈な刺激をもらう、この往復運動が大切なのだとぼくは思っています。
やがてこのスタジオが,冒険と実験にあふれる磁場となって、世界へとはばたくく日が来ることをぼくは願い、そう確信しています。
吉井 澄雄
(照明デザイナー/日本照明家協会会長)
前田清実さんが、パフォーマンスの可能な本拠をつくり、じっくりとダンスに取り組むと いうことを聞きました。すばらしいことですが、小さい公演をもつことは,経営面では大きな苦労を背負うことでもありましょう。
しかし、今、我が国のダンスは,コマーシャリズムに支えられているショウ・ダンスと、あまりに個人的な表白に終始して,社会的なメッセージを忘れ去っているかに見えるモダン・ダンスの両端に引き裂かれているように感じられます。
個人的でありながら,身内だけではない観客の支持を得られるようなダンスの上演にめぐり合いたいものです。
前田さんは大きな規模の仕事には、すでに恵まれています。
その上に,ぜひとも小さい公演を持って頂きたいと思っています。
大変でしょうが,どうぞ長く続けて下さい。
日本のダンスのために。
横内 謙介
(劇作家/扉座主宰)
思さんと清実さんの新たなる企てに,大いなる期待を寄せます。お二人は演出家,振付家として比類ないプロフェッショナルです。
しかし,明治以降,新劇,アングラ,小劇場と,職人=プロとして芸を極めることよりも、運動家や学生=アマ的に、型破りで斬新であることが評価を受けがちな現代演劇界,舞踊界においてはむしろ、それは異端的な印象を与えてしまいます。
けれどあらゆる型破りが出尽くした感のある現在,来るべき新世紀が、プロフェッショナルの力を求める時代となることは明らかです。
それは、たとえ型破りをやるにしても、破るべき型を持つプロの表現者の型破りでなくては説得力を持たないということです。
どうやらお二人は,この新しい隠れ家で,過去に前例のない先進的活動を展開しようとしているようですが、このプロ中のプロたちが企てる実験こそ,最もラディカルに新しい表現を切り開くものになる。私はそう確信します。
栗山 民也
(演出家/新国立劇場芸術監督)
ダンス・ダンス・ダンスへ
「eau」。フランス語で「水」のことで,発音はオー。
こんな「水」のような新しいスタジオを、僕らの前田清実がつくった。
僕らの、と敢えて書いたのは、このバラバラなスタイルが混在する日本演劇地図の中で、清実サンのダンスの才能は僕らの共有財産だからである。
これはほぼ完璧に近い表現だが、言葉をかえれば、なんと広範囲で無節操な仕事振り。これは清実サン本人と会って、たとえば二分間会話を交わせばその理由がはっきりするが、すべてが旺盛なる好奇心であり、解放であり、言わば暴力である。
だがどんな振り一つでもそのダンス・クリエイターの熱い手触りは、人間の動きの奇跡を信じ、その表現に新たな息をたちまち吹き込んでしまう。
「水」のスタジオから清実サン自身の表現が高くジャンプしますように…そして、そんな熱いダンス、いつまでも愛してます。
小峰 リリー
(衣装デザイナー)
ジャズダンスの前田清実さん、バレエの柳瀬真澄さん、コンテンポラリーダンスの中村しんじさん、個性の違う三人が集まって実験スタジオを作るという姿勢は、とても興味深い事と思います。
私の存じ上げている清実さんは、時には、この衣装では踊りにくかったかな―という、私の杞憂(私にとっては、捨てがたいアイデア)を吹き飛ばすように、大きな口をあけて、笑いながら、一見複雑で、でも不思議な魅力のある、ステップを創ってしまう人、つまり、些細な障害にこだわらないで、自分の表現の中にそれを取り込んでしまえる人、それが前田清実さんです。
これからの仕事が楽しみです。
アドバイザー
横内 謙介(劇作家・扉座主宰)
佐藤 日出夫(音響効果家)
塚本 悟(照明デザイナー)
大竹 義雄(美術)
徳桝 浩美(美術デザイナー)
諸藤 彰彦(音楽制作)
SPECIAL THANKS
鈴木興産(株)
代表取締役社長 鈴木 俊雄
取締役 鈴木 明弘
(株)ASG
(株)音響企画
(株)音響企画音楽制作
(有)プランニングアート
(株)アートナウ
ブリヂストン建設用品東京(株)
(株)チャコット
(有)松栄企画
